当社が扱うミニ鉄道は、一定の基準を満たせば国土交通大臣指定の遊戯施設ではございません。申請は必要ですが安全基準を満たせば点検報告などの煩わしい手続きは不要です(点検が不要と言うことではありません)。指定施設は機材の構造に自由度がありますが、付帯設備や管理にコストがかかります。当社で扱う主な遊具は線路の幅が5インチ(127mm)か10インチ(254mm)、速度は6km/h未満かつ3m以内で停止でき、電気式で操作員が乗って操作する最小サイズの鉄道です。速度が遅いため長大な施設には不向きですが、大型、高速な遊具と異なり、万が一の事故でも怪我の程度が軽く極めて安全です。指定施設は法令上の安全柵が必要で、管理、検査規定も煩雑ですが、無指定施設は安全柵が簡略化でき、無人の踏切の設置も可能になります。金額的に大きな割合を占める安全柵や跨線橋などの工事が不要。動力費の安さも比較してください。たとえば平坦地で30人が乗った列車は平均300W/hで走行します。このように導入、維持費が廉価なことが最大の特長です。
設置可能な用途地域は無指定地域、商業地域、工業地域です。住居系地域や公道には施工できません。市街化調整区域にも施工できます。農地や山林などは用途地域の変更等の手続きが可能ならば施工できます。住居系地域内の公園や河川敷や山間部などで特例で許可が下りない場所には施工できません。総面積が5ha未満の公園には設置できません。広さは最低直径10mの円が入って勾配が3%以内(特殊装備により6%まで)の場所が必要です。始点と終点がある(周回できない)配線も可能ですが、乗降地点を別にすることはできません(乗った所で降りる)。ミニ鉄道(遊戯電車)は都市公園法で設置が認められている唯一の遊戯施設です。都市公園に設置できるのが魅力です。
基礎の標準工法は一般的なコンクリート布基礎ですが、高い精度が要求されます。単価は多少上がりますが当社で施工している方法でよい結果がでていますので、ご指導いたします。線路の取り付けはアンカーボルトで固定するだけですが、温度変化による影響を受けないように安全に取り付けるにはノウハウがあります。地面がアスファルトやインターロッキングなどで舗装されている場合は直接敷設できる場合もあります。
コンクリート基礎で整地地業がない場合、99年東京物価で線路1mにつき完成渡しで2万円程度です。車両は定員20人の新幹線タイプで150万円程度。例えば全長100mの線路なら材工費込みで400万円ほどで開業できます。この程度の施設では維持費はバッテリー交換に年間2万円程度かかります。動力費は充電1回(2日もちます)につき70円位です。係員が必ず1名必要ですから、経費のほとんどは人件費です。施設規模が決まれば機材の償却を含めた運営経費を正確にお見積もりいたします。
イニシャルコストだけではなく運営コストも廉価です。大型の遊具は動力費や保守費、安全を維持するための経費も大きく、運営予算が厳しくなると大事故にもつながりますが、このサイズでは問題になりません。
故意に乱暴な扱いをしない限りほとんど故障は起こりません。万が一故障しても故障ユニットを取り外して送っていただければ、着後24時間以内に修理してお送りするシステムを採っております。このため各ユニットはビスやコネクターで女性でも簡単に脱着できるようになっていて、大きさや重さも宅配便で送れる範囲になっています。これが最大の特徴で、一番コストがかかる技術者の配置や出張修理が不要で喜ばれております。また、予備のユニットをご用意いただければ運休でご迷惑をおかけすることはございません。アフターサービスは万全ですのでご安心ください。
ビジネスユース製品は線路は20年(ポイント除く)、車両はグレード1は5年または6万キロ、グレード2とグレード3は1年間、その他の機材は1年間が保守契約に基づく保証期間です。償却計算は7年ですが機械寿命はかなり長い(20年以上)とみて結構です。すべて業務用の生産物賠償責任保険付きですから安心です。
乗客が暴れたり置き石などのいたずらで脱線することはたまにありますが、速度が低い(6km/h以下)ので危険はありません。6km/hという速度は万一衝突しても自分で手すりを握る事ができれば子供でも体を支えることができ、露出した頭部にも著しい損傷を及ぼすことがない速度とされています。万一脱線しても軽いため機材を使用せずに運転士1人ですぐに直せます。グレードにより脱線を防止する装置も実用化しています。機材が軽く速度が遅いことは動力や運動エネルギーも小さく、怪我の度合いも軽くすみます。大型の遊具では厳格な安全管理体制や保守予算が必要で、管理ミスやコストカットによる死亡事故などがありますが、このサイズでは無縁です。係員の心理的負担も低く、運行管理者以外はアルバイトでの運営が認められています。当社の製品は小型のため低速でも十分な速度感が得られます。経験則に頼らず構造計算や強度試験を行い、年間90万人に安全にご利用いただいている実績があるから自信を持ってお勧めできるのです。
ビジネスユース製品はホビーユース製品と違って自由に作ることができません。材質や寸法、加工方法などに法令上の制限がある上に、車両だけでなく施設全体として構造計算や安全装置の取り付けなどをしなければなりません。どうしてもホビーユース製品を業務に使用したい場合は、内蔵の動力を使用せずにパワーコーチやエンジンワゴンを動力車にして推進することができます。この場合でも車両だけを自由に選べるわけではなく、施設全体との絡みがあります。施工後の車両の変更や追加は自由にはできませんのでよく検討してください。
運営規則は操作係員は20歳以上の健康な方、業務日報をつける、事故報告、1年に1回以上点検して安全基準を維持する、関係者への定期的な訓練の実施等です。乗車できるのは身長が80センチ以上で1人で手すりにつかまれる人。赤ちゃんのおんぶやだっこはいけません。ハンディーキャップ対応は条件付きで可能です。操作資格は不要です。その他の規則は都度ご説明いたします。
曲線半径や変曲点、分岐点などを正確に測量、位置出しして、GLより300〜500mm(暖地)掘削、輾圧、砕石、捨てコンクリートを施工します。捨てコンクリートは本型枠を精度よく施工し、仕上げ機械の重量を支持するための物です。
配筋、型枠を施工します。型枠の天端が最終仕上げの基準面になります。天端は機械で直線仕上げをした物を使用し、枕木方向の傾きを直線では完全に水平に、カーブではカントをつけて正確かつ強固に捨てコンクリートに固定します。すべての精度、基準が型枠に依存するのが一般の布基礎との違いです。ここで手抜きをすると後での修正が大変になります。機械仕上げは左官の腕に依存することなく、精度、施工スピードでは圧倒的に有利です。不同沈下を防ぐためにスリップバー施工が標準です。

コンクリート注入後、型枠の両側にかかる板やアングルなどを用いて均します。木鏝や金鏝は平滑度を上げるのには有効ですが、平面性が悪くなるため使用しません。表面のざらつきよりも平面性の方が重要です。

仕上げはホワイトマン工法で平滑機械仕上げを行ないます。この機械の振動や重量を支えるために強固で精度が高い型枠が必要になります。仕上げ機械をお持ちでない場合はレンタルもいたします。なお左官の腕が良ければ従来の工法でも十分施工できます。

線路をアンカーボルトで固定します。最初の測量、位置出しが正確ならば、図面通りに線路を置いていけば基礎の中心でカーブやポイントがスムーズにつながるはずです。実際には施工誤差や温度の影響を吸収するためのノウハウが必要です。当社では多種類の線路を用意し、現場合わせで施工ができる態勢を採っております。

踏切や信号などの保安機械を設置して完成です。


